生活習慣病(糖尿病・高血圧症・脂質異常症など)は自覚症状が出にくく、症状が出た時には重症化していることも少なくありません。年に一度、健診を受診して生活習慣病の予防と早期発見に努めるという目的で新宿区が区民を対象に実施しているものです。
まず内科、かかりつけ医で健診表に従って採血他を受けていただいたのち、必要と判断された方に内科、かかりつけ医から眼底検査依頼表が発行されます。こちらをお持ちになっていらしてください。
網膜の動脈硬化は、高血圧によって起こります。加齢、高脂血症なども要因となりますが、主に高血圧が長年持続することにより、血管の壁にはさまざまな物質が蓄積し、ダメージを与え徐々に血管の弾力性が失われていき、病的な血管へと変化します。
高血圧による影響は、全身の血管に広くもたらされます。網膜の血管も例外ではなく、高血圧が続くことで網膜の動脈硬化が進行します。網膜以外の血管でも同様に動脈硬化が進行していると考えられ、網膜の血管の変化は全身の血管の変化を表しているものと考えられます。網膜の血管に病的な変化があっても、自覚症状はないことがほとんどです。しかし、もろくなった血管から出血したり、血管が詰まって大出血たりすることがあります。この場合は視力にも影響がでますので眼科の治療が必要となります。