ドライアイについて
ドライアイは、目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることにより涙が均等に行きわたらなくなる涙の病気です。高齢化、エアコンの使用、パソコンやスマートフォンの使用、コンタクトレンズ装用者の増加に伴い、ドライアイ患者さんも増えています。
涙には下記のような大切な役割があります。
- 目の乾燥防止
- 目の洗浄
- 目の殺菌
- 目の栄養補給
- 鮮明な像を結べるよう黒目の表面を滑らかにする
ドライアイの症状
下記のような不快感を感じたらご相談ください。
- 疲れる
- 目やにが出る
- ゴロゴロする
- 乾いた感じがする
- 不快感がある
- 痛む
- 涙が出る
- かすんで見える
- かゆい
- まぶしい
- 赤くなりやすい
ドライアイの原因
- 加齢
- 瞬きの回数が減る 長時間のパソコン作業、タブレットの使用
- コンタクトレンズの使用
- 生活習慣 夜更かし、深酒
- 目の手術のあと 特にLASIK
- 涙が蒸発しやすい環境 長時間の車の運転、飛行機に長時間乗る、ホテル滞在、エアコンや空気清浄機の風が直接当たる
- 病気や薬の使用 精神安定剤、睡眠薬他
ドライアイの治療
涙の各成分にはたらきかけ目薬が開発されたことにより、ドライアイ患者さんの涙のタイプに応じて目薬を使います。
- 人口涙液の目薬 涙の水分に近い成分で水分を補います。
- ヒアルロン酸の目薬 少し粘る感じがしますが乾燥を防ぐ効果が期待されます。
- ムチンの分泌を促す目薬 涙の粘液(ムチン)成分の分泌を促します。
- 粘膜(目の表面)を治して守る目薬 粘膜を修復、保護する作用があります。
- 涙点プラグによる治療
目薬で効果が得られない場合は、涙の排出口である涙点を閉じ、少ない涙を目の表面にためる方法があります。涙点にシリコンや合成樹脂製の涙点プラグを挿入します。保険適応となっており、大きさは0.5㎜から1㎜ほどの極小で痛みもなくその場で装着できます。